電光掲示板の撮影#1

スマホなどで電光掲示板を撮影すると、文字のすべてが綺麗に写らないことがあります。

写真1

これはすべての光源が常時点としているわけではなく、列や行単位で点灯する箇所が移動しているためです。肉眼で見ると全体が常に光っているように見えますが、一般的なスマホなどで撮影すると一部が欠けます。電車やバスなどの行き先が一部しか撮影できないのも同じ原理です。
人間の目に近づけるには、シャッタースピードを遅くすれば良いのですが、今度はぶれた画像になるし、そもそもスマホのカメラを使う時に、いちいちシャッタースピードなどを気にしません。
そこで、連写してしまい合成しては如何かと考えます。
先の写真と、連写した次の写真をブレンドして気温が正常に表示されるか試してみます。

写真2

写真1と写真2を単純にブレンドしてみます。

ブレンド

電光掲示板の文字は読み取れるようになりましたが、ブレた写真になってしまいます。以降に、本処理を行った、C#のコードを示します。OpenCvSharpを利用します。

連写を使っても微妙にスマホを持つ手が動くため、前後の写真が微妙にずれてしまうためです。このため、単純にブレンドするとスローシャッターと同様の結果になります。

 

次の説明で、ホモグラフィーを使って位置合わせしてから、ブレンドするものを紹介します。